パリで見かける日本文化
マンガ
世界に発信されるオタク・カルチャー
今更言うほどのこともないが、「漫画」である。日本の漫画はもはや一部の人間だけの読み物ではない、世界に誇れる文化となった。フランスには「バンドデシネ」(直訳すると、連続した帯)という漫画に近いものがあり、かなり歴史もあるのだが、日本の漫画とは異なりアートとしての意識が強く、大人向けである。現在、大手書店には漫画コーナー(そのまま“manga”で通じる)が設けられ、日本の最新コミックが常時陳列されている。そんな場所で若い人達が座り込んで漫画を読んでいる姿をみると、ついつい嬉しくなって「ああ、それオレも好きなんだよ!」と話かけたい衝動にかられた。あえてフランス語版のコミックを買い、原作のセリフと比較するのも楽しかった。アニメなども吹き替えで放映されているが、どうにも一世代前の作品が多く、放映権とか価格とか、たぶん大人の問題なのでしょう。「ベルばら」や「はいからさんが通る」などを懐かしい気持ちでじっくり見ていた事を思い出す。
日本でのいわゆる“オタク”も存在する(OTAKU SHOPという、とっても分かりやすい店もある!)。ある漫画専門店では日本語で会話をするのがルールになっているところもあって、「○○ノ、最新刊ハアリマスカ?」「ハイ、入リマシタヨ」などというやりとりが普通にされているらしい。当然こういう皆様はしっかり日本の先端アニメや漫画にも通じているのは言うまでもない。私もある店に入ったとたん、フツーに「コンニチハー」と話しかけられた。ここでちょっと驚いたのは、秋葉に持ち帰ればプレミア価格で売買されそうな昔の超合金などを発見したことだ。値段もそんなに高くはなかった気がする。恐るべしパリ。
現在では既に存在するのだが、留学中、私は“まんが喫茶”をパリで開けば、けっこうイケるんじゃないかと本気で考えたものである。
ある時、ヨーロッパ“コスプレ大会”の様子がテレビで放送されていた。漫画やゲームのキャラクターに扮した色とりどりの男女が集まったその光景は、日本と変わらず熱狂的で圧巻だった。ただ、決定的に日本人のコスプレと違うところがある。日本の漫画やゲームのキャラクターは、その多くが“スタイルが良くて、グラマー”であるが、その点でヨーロッパの人たちは背も高く、目鼻立ちもはっきりとし、ボリュームも充分なのでキャラクターをそのまま“地”でいけるのだ。日本人の似ても似つかないコスプレイヤー達にテレビの向こうから何度「いや、違うから!」とツッこんだことだろうか。そのままファッションモデルでもいけそうなヨーロッパのコスプレイヤーにはとうてい日本人は勝てないなぁと思った。
※あ、ちなみに左の写真はベルギー発、世界で愛され続ける「タンタンの冒険」のフィギュア。日本のマンガとはカンケーありません。
文章・写真:SHIGE










